Think Memo No.009 中国でのOEM、ODM生産の相談を受ける。
同業の知人から中国生産を問われた。日本での、人手不足の将来に懸念を抱いているのだ。海外生産はどうしても、先行投資が多くなるので、二の足を踏んでいる。基本的な知識もあまり無いとのこと。
中国生産での成功のポイントは、
1)パートナー選びに尽きる。
商売の基本だ。太古の昔、物々交換が始まった時代からこの基本は変わらない。業種、業態、企業の規模を問わず、あらゆるビジネスの根底に流れている真理である。
良い仕入先を持った会社は、必ず成功する。たとえ、販売先が変わっても、仕入先さえ持っていれば、次に手が打てる。ユニクロ、トヨタ、アップル等、価格に厳しい大企業でさえ、この事はわかっているので、自社へグループ化していく。
2)トライアンドエラー
どうすれば、良いパートナーを選べるか?これは厳しいようだが、投資するしか無い。経験値ができれば、良いパートナーは分かる。これは国内外を問わない。同じ理論だ。
3)基本的な知識は必要。
多くの学びが必要だ。的確な指示の出せる仕様書。中国社会について。歴史。貿易知識。できれば語学も。時々、語学は必要ないと言う人がいるが、それは正しくはない。最低、コミニケーションが取れる英語力は必要だ。英語ができれば、仕入先が1,000倍に広がる。中国ができれば、10,000倍だ。
中国生産の現場のマンダラートメモ
1)中国の工場も2極化している事を知る。 品質の良いものを作る工場と相変わらず自分たちのことだけしか考えない工場である。
国民性の違いと社会性の違い。
2)大切なのはパートナー選びである。 すべての商売の基本は同じである。どれだけ優秀な仕入れ先を見つけることができるかで全てが決まる。
3)パートナー選びのポイントは、投資しかないのである。 何回も何回も繰り返し探する。その繰り返しである。時間がかかる。
4)専門化に頼むのが手取り早い。 コストが掛かるが リスクヘッジと時間節約である。
5)成功する事は、簡単では無い。 トライアンドエラーしか無い。
6)基本的な知識が必要だ。 中国人、中国社会、世界経済の流れ、貿易の知識、語学。
7)明確な仕様書を作れるか? こんな感じ的なイメージは絶対伝わらない。 トラブルの元。
8)資金的な余裕があるか? 貿易は先行投資である。一か八かは無い。