Think Memo No.034 補助工具があれば、ものづくりは効率的になる。小さな道具作りをする。
繰り返しが多い作業は、効率化する要素がある。効率化を考えないと、惰性に陥り作業がマンネリ化する。
マンネリ化は怖い。作業中に思考能力が落ち、改善しようとする発想さえ浮かばなくなる。
本日、紐通しの作業をするが、作業が難航する。
オールドスタイルのバッグには、紐を使うことが多い。ナイロンの紐がない時代には、コットンの紐が使われていた。
コットンの紐は厄介だ。滑りが悪いので、作業性が極めて悪い。手間が掛かるのだ。
いわゆる紐を通す道具を使い、作業を始めるが、なかなか進まない。
一つのバッグを完成させるのに、15分もかかってしまう。これでは日が暮れる。
補助工具作りを思い立つ。
ものづくりは、根性と忍耐だけでは続かない。作業効率を上げる道具が必要なのだ。作業用の道具があれば、効率がアップする。
そこでオリジナルの紐通し道具を作ることに着手する。
1)ノーマルの紐通しを使うが、全くもって作業性が悪い
2)ノーマルの紐通しに、針金をつけるが、これも上手くいかない。
3)バックパック用の部品を改良して、巨大な針のようなものを作る。作業効率をアップした道具となった。
アルミ製の15ミリ幅の棒を使った。バックパックの背中に入れる部品だ。これが実に良い。適度な硬さと軽さ。この道具を使用することにより、作業が3/1となった。
ものづくりは、道具作りだ。
ものづくりに使う補助工具には二種類ある。
補助工具。作業性をアップしたり、固定したりする道具。
治具(じぐ) 加工物を正しい位置に固定する道具。
JIG(ジグ)英語 、実は治具は、英語のJigに日本語の治具の当て字。