Think Memo No.054 製造先としての中国は、コストを重視で考える時代は終えんに向かっている。
Think Memo No.052で、無印良品の商品の製造国が、東南アジア周遊の旅レベルと書いた。
その後、色々な商品を調べて見た。他社商品でも、確実に中国製が減少している。
中国製はコストで考える時代は終わり。
10年程前、中国のサプライヤーは、最低注文数を、常に20フィートコンテナ1本と言っていた。1つの商品で3,000~5,000個くらいになる。
現在、その数を要求するサプライーは皆無だ。
コンテンナ1本分のオーダーであれば、コストダウンもかなりできた。
現在の中国製のオーダーロットは、100個〜500個と幅がある。
100個〜500個という数量は、以前であれば、テーブルに全く乗らない数量だ。一笑に付される。
しかし、現在では交渉に応ずる。
ただし、間違ってはいけないのは、数量が少なくなると、コストアップは確実だ。
中国製イコール低コストの時代は、確実に終えんを迎えた。
我々はユニクロやGUではない。1ロット10万枚のオーダーは出せない。ゆえに、コストアップは当然のことである。
コストダウンのため、中国で作ろうと考えること自体、現状では間違いである。
中国製は人手不足解消と豊富なパーツ市場があるということがメリット。
さすが、10億人以上の人口の国である。業者もまだ、たくさんある。また、細分化し独立して、起業するマインドもかなり高い。
また、周辺業者も増えて、パーツ類の開発も進んでいる。
産業構造が大きく変わる中、孤軍奮闘すべきか、流れに乗るかは、自身の戦略で決めるべきだ。