アメリカの職業傾向は、日本にも必ず反映される。今のアメリカの労働環境を読み解けば、日本のものづくりの将来性が見える。
4回目は、流行りの仕事「ウェブデザイナー」という職業を確認する。
アナログな仕事と最先端の仕事を比べれば、将来性が見える。
最先端の仕事は、日米でも変わらない。IT系だ。デジタル系の仕事であれば、将来性も明るいかもしれない。
それは真実だろうか?現状の米国労働環境を調べれば、日本の将来も少しは分かるかも知れない。
米国労働環境で縫製加工従事者を調べる。
アメリカ労働省の職業情報データベース、O*NET Online
現状のアメリカの1000種類ほどの仕事を調査し、情報化しているサイトである。
その仕事に必要なスキルと平均的な年収までもがデータ化している。
かなり細分化された情報である。
デザイナーと一括りには出来ない。ファッションデザイナー、グラフィックデザイナー、コマーシャルデザイナー、建築家までも入る。
ここでは、IT系の「ウェブデザイナー」を見ることにする。
アメリカでは、ウェブデザイナーとは言わない。ウェブデベロッパーと言う。アメリカでは、更に細かく仕事が分かれているのだ。
求められる能力
基本は日米でも変わらない。ウェブ作りの基本を知らなければ出来ない。データーベースの知識も必要。
英語力(アメリカなので当たり前)
数学的センス。これは初めて知った。
コミュニケーション能力。
賃金と就労状況を見る。
賃金 2018年度 時給約34ドル(¥3,700/日本円) 年収約69,430ドル(756万/年)
日本とは比べものにならないくらい高額な所得だ。
労働人口は約163,000人程。
将来性
2016-2026年までは約15%以上のアップ。やはり時流に合っていると仕事なのだ。
求人は10年間で、14,600人ほど。
結果として
求められる能力、スキルが高くなると、収入は格段にアップするのがアメリカ流。
これは、デザイナーでも同じ。但し、時流に乗っている仕事なので、求人自体たくさんある。
少なくとも2026年までは、米国は忙しいだろう。
日本では、IT土方と言われるほど、ハードな仕事だ。アメリカはどうなんだろう。ブラック仕事なのか?
今後も仕事自体は安泰だ。
単純な理屈だ。
1)時流に合う仕事であること。ニーズがあること。
2)求められるスキルが高く、簡単に人が会得できないスキルを持っている。
ものづくりでの生き残る、ポイントだ。