Think Memo No.080 海外生産品でも日本製? グレーな日本製はびこる。(2)

グレーな日本製があると書いた。この手の話は、業界では古くからある。
法律で、生産国の表示義務は無い。消費者を保護する法律の中で、商品に対して「ウソはいけませんよ」というルールだけだ。

日本国内で作れば、日本製。

材料が海外製でも、日本国内で製造されれば、それは日本製となる。
事実、日本でのものつくりの場合、100%国産の材料を使うことは、現実的には難しい。

あらゆる分野で、材料は海外から輸入して、最終的に日本国内で生産されることが多い。
たとえ、外国人労働者が、作ったとしても日本製だ。

海外で生産し、検品は日本で。これは日本製では無い。

知人の縫製工場の社長の話しだが、海外生産した商品の修正依頼が結構あるらしい。
「中国製」を取り外し、他のタグ付けの修正依頼とのこと。

その縫製工場は、オーダーがフルの状態なので、やんわりとお断りしているとのこと。
これは特別な依頼では無いらしい。

Made in Japn

ユーザーを混乱させる、商品作りは、必ずバレる。

今のユーザーの認識では、「中国製」イコール粗悪というイメージは無い。
ユニクロの商品を、「粗悪」というユーザーは少数派である。
材料、生産国等の情報等を正しく伝えれば、会社のイメージアップとなる。

アウトドア・アトリエの場合。

アウトドア・アトリエ、タウチェの生産国
日本製=日本国内の自社のネットワークで作り上げた商品。材料も日本の会社から購入。
CORDURAは正規品。日本の会社が、韓国の生地メーカーにオーダーし、輸入したもの。

OEM生産の場合
日本製
=日本国内の自社のネットワークで作り上げた商品。材料も日本の会社から購入。
中国製=企画は全て、日本国内。サンプル製作も日本の場合あり。生産は中国。貿易に関しては、直接工場から輸入。
ベトナム製=企画は全て、日本国内。生産はベトナム。貿易に関しては、直接工場から輸入。