タピオカばかり注目される台湾。本当の凄さは、ものづくりにある。
台湾の知人から、台湾のものづくりについて取材した。
結論は2極化するものづくりなのだ。
世界に出ようとする世代とオリジナルブランドを作る世代。現台湾の特徴的な流れである。
世界に出ようとする世代の台湾企業。
歴史的な背景から、台湾は世界に出て行かなければ国力を維持出来ない状態だった。
それゆえに、積極的に世界に出た。
最近ではIT系が強い。iPhoneの製造は、台湾系企業が中国の工場で作っていることは有名な話だ。
台湾系のパソコンメーカーも多数あり、ポジションも確立している。
内に籠る世代は、オリジナルブランドを作る。
世界に出ることよりも、オリジナルブランド商品を作ることにこだわる世代だ。
日本と同じく、職人になり、自分で作り、ネットで販売するスタイルもかなり出てきている。
大きなビジネスを確立する立身出世の世代と違い、彼らは、オリジナリティと自信の存在の意義を追い求める。
ものづくり起業家スタイルは、これからの時代に合うスタイル。
成熟した社会から、世界的な企業が生まれ続けることは難しい。
今後は、インドやアフリカから、画期的な発想の企業が生まれてくるだろう。
先進国では、ひとりものづくり起業家が、あらゆる業種、業態から生まれてくる。
アパレル、バッグ、以外にも、AI、コンピューター、ミュージシャン、サービス業など。
会社が組織化しても、ひとりひとりのマインドは、独立起業家なのだ。