クラッシックミニは全長3mほどしか無い。BMW MINIでさえ、全長3.6-3.8m 。小さい。しかも4人乗りだ。必要なものしか要らない。それが、MINIの開発コンセプトだ。
開発のコンセプトが頑固で明確なMINI。
40年程前、知人がイギリスにホームステイしていた時、ホストファミリーが所有していた車が、クラッシックミニだったらしい。正確に言えば、今、よく見るBMW MINIでは無く、会社買収前のオースティンミニだ。MR.ビーンが映画の中で乗っているミニである。
必要最低限であり、無駄は無い機能。
イギリス人、ホストファミリーは狭い車内に4人乗り込み、買い物やドライブに出かける。
3時のおやつの時間には、紅茶とクッキーを本当に食べるらしい。
車は、彼らにとっては、単になる移動手段なのだ。道具だ。ファッション、ましてや、見栄で車を所有することは無い。道具の本質である。生活を豊かにするものが、道具である。
安全に動く、止まる。運べる。
MINIも開発の当初はそんなコンセプトでスタートしただろう。日本のものづくりは常に、過剰な機能だ。携帯電話ガラケーを見れば分かる。しかしながら、世界の流れからはやがて消えてしまう。
ものづくりは本質の追求だ。