Think Memo No.119 中国も環境問題にシビアになり、影響を受ける中国工場。

後輩の台湾の会社の中国工場に、環境問題で検査が入った。カラビナのキーホルダーの製造を依頼しているのだが、長年、取り引きしているが、初めての経験だ。

日本も同じ道をたどってきた。公害問題。

昭和40年代、公害問題に揺れ動いていた日本。工場は廃水を、川や海に垂れ流しにしていた。信じられないかもしれないが、人糞を海に捨てていたのだ。

東京湾は、汚れまくってひどいものだった。考えれらないかもしれないが、ゴミ溜めの様な海だ。

中国も環境問題にシビアになり、昔の様に垂れ流しは出来ない

中国も社会が成熟化している証だ。知人の工場は大きな工場ではないが、そのレベルの工場でさえ、環境問題を無視出来ない。社会の成熟化が、環境問題に意識が向くのだ。

環境整備のためのコストが掛かる。日本からの無理難題は通用しない。

中国工場は、日本の下請け工場では無く、パートナーとなる

安い人件費。汚い労働環境。人権無視。このキーワードは中国工場から消えていくだろう。少なくとも、輸出をメインにしている工場では、ありえない。

工場の社長も良く分かっている。そんな事をしていたら、人が集まらないという事を。
中国製イコール安物というイメージはそろそろ終わりとなるだろう。

中国工場は、少ロット対応の日本国内工場の延長となる。