Think Memo No.197 新型コロナウイルス戦時下のものづくり(12) アイデアと売り物ネタが必要不可欠。レナウン倒産で考える。

レナウンが民事再生となった。実質、倒産である。創業当時は、良いアイデアと売り物ネタがあった。歳月が会社組織を変え、商売の原点を忘れたのかもしれない。

レナウンの民事再生。ものづくりの原点は何処に?

1902年、明治35年創業のレナウン。実質倒産である。正確には、2010年中国の資本が入ったところで終了である。天国で創業者は何を考えているだろうか?

レナウンは一世を風靡した、ブランドを多数持っていたが、それ故、成功体験に固執したのかもしれない。オリジナリティある商品を作り続けることが出来なかった。実に勿体無い。

レナウンのブランド

大きな組織も、ひとりのアイデアと具体的な売り物ネタがスタート。

ものづくりは、大きな組織でも一人のアイデアからスタートする。そのアイデアが大きく膨らみ、多数の人、会社が関わり商品化されていく。

大切なことは、アイデアと具体的に商品化すること。即ち売り物ネタを作り出すことである。
これが、商売の原点である。

アイデアの具現化は時間とコストが掛かる。

アイデアを具体的な【カタチ】にするまでは、コストと時間が掛かる。
実際、収益に結びつくまでは更に時間を必要とする。

レナウンも、開発に注力することを少しづつ離れ、コピー商品のアレンジレベルになり、やがてオリジナリティが無い、どこかで見た商品となったに違いない。

アイデアと売り物ネタが商売の原点。組織の大小では無い。
ひとりものづくり起業家の基本姿勢。