Think Memo No.199 新型ウイルス戦時下のものづくり。(14)検品は自分の目で確認しよう。

江戸時代の商人の世界では、仕入は店主の仕事と言われてきた。仕入商品が儲けを生む。値切る為では無い。店主自らの目で、商品を確認する為だ。

ひとりものづくり起業家は、店主である自覚を持つことが重要。

我々は、商人なのだ。このマインドセットを変えてはいけない。たとえ、副業であっても同じだ。
店主の仕事は、仕入、そろばん、大福帳である。

仕入は文字どうり、商品の良し悪し、売れるかどうかの確認である。
そろばんは、いまでいう経理だ。大福帳は顧客管理、販売管理である。

商品検品は重要な作業。店主は、必ず自分の目で確認する。

数量が多くなると、外部の検品会社を使うことがある。特に、輸入品は生産国で行う。
一度、輸入された商品は、問題発生後の対応が非常に困難を極める。

検品の指示は、必ず店主が作り、指示を出す必要がある。なぜなら、検品会社の社員は製品のプロでは無い。指示通りしか動かないからだ。

検品作業

注意すべし!集中力を欠く、長時間検品。目が見えなくなる?

不思議なことだが、長時間の検品作業は、目が見えなくなる。実際に、見えなくなるのではなく、意識が集中出来なくなることである。

無意識となってしまい、検品に見落としが生まれる。単純な流れ作業となり、数量をこなすだけとなる。この意識を変えることが出来るのが、店主だけである。店主はやはりシビアだ。

商品検品は、店主自らの仕事である。仕入商品の全責任は店主にある。