知人の職人技は凄い。四角い革製ケースを作ってしまう。昭和40年代、トランジスタラジオは高級品だった。日本で作られていたトランジスタラジオは黒い四角い革製ケースに入っていた。デザインを変えると今でも使える。
消えゆく革製ケース職人。東京には数人しかいないらしい。
測定器、医療機器など、業務用の機械には必ず黒い革製のケースに入っている。昭和の時代の名残りである。
ケースなので丈夫に作られている。ハードケースと言っても良いだろう。
残念だが、革製のケースを縫製出来る職人は数少ない。特徴的な直線縫いの出来るミシンは希少品となった。
時代の変化と共に、使う側のニーズが変わる。
現代のニーズは防水性と機能。当然価格も含まれる。革製のケースは手間が掛かるのでコスパは良く無い。
耐久性と高級感のみセールスポイントである。CORDURAなどのナイロン製に変わってきている。
アレンジすれば、優れたデザインのポーチとなる。
無骨なデザインの革製ポーチ。少し手を入れれば、デザイン性が変わる。ヨーロッパのトップブランドでさえそのデザインを取り入れる。
凛としたその表情は、職人技が作り上げた物だ。

