Think Memo No.417「 何とかとハサミは使い様」その意味は?

「何とかとハサミは使いよう」ことわざの一つ。
本来の意味は、たとえ切れないハサミでさえも、何かの役に立つように、使う側の力量や能力を表す言葉だ。

ハサミは古代エジプトの時代から使われている。
人類の文明の進化の陰には、必ず道具がある。道具無くしては、進化のスピードは遅い。

日本では、明治時代から一般庶民に広まる。
江戸時代末期から明治時代になり、衣服の洋装化に伴い、複雑な布の裁断が必要となり普及した。

ハサミの種類は大きく分けて2種類。
和ハサミ(握り鋏)というU字型のハサミで、アウトドア・アトリエでは糸切り用として常にミシンの上にあり、細かい作業に使う。必須道具だ。

洋ハサミは常に目にしているハサミ。。いわゆる、ハサミとは洋ハサミのことをいう。
生地をカットしたり、比較的力の必要な時に使う。

ハサミと道具

洋ハサミの種類は驚くほどある。
事務用、工作用、料理用、美容用、手芸用、園芸用、医療用、実験用、式典用などがあり、さらに細分化している。

手先の微妙な動きが切れ味に影響する。
ハサミは手先の動きが直接伝わり、切れ味に即影響する。
自分の能力と力量が表れる道具だ。
切れ味のあまり良くないハサミでも、ちょっとした角度で簡単に切れる場合もある。

ハサミ自体の価格と切れ味と耐久性は比例する。
100円ショップのハサミも使ったが、やはり直ぐにダメになった。アウトドア・アトリエのハサミは中価格帯で、30年以上使用しても切れ味は変わらない。
大切はことは時々、研ぐことなのだ。

ハサミは使う人の能力と力量が問われる道具である。