モノ創りの極意はワザ+道具使いと知る。が、問題点もある。

アイデア・トリガー
知人の凄腕バッグ職人を訪ね、禅問答のごとく問いかけをしました。
「良いものを作るには何が必要なんでしょうか?」と。
凄腕職人曰く、「ワザ50%と道具50%だよ」とあっさりと答える。
傍に、古い腕ミシン(40年以上前)があり、使い分けているとのこと。
この古い腕ミシンに興味を持ち調べてみました。

ミシンには種類が多数あり、縫製するパーツにより最適化されたマシンがある。

一般的な認識として、ミシンのイメージは家庭用ミシンです。母親が簡単なバッグを作ってくれたり、
学校用の雑巾を作ってくれたりするイメージ。80%以上正しいのですが、業務用となると結構奥深い。
バッグ製造の分野では種類は多くありませんが、アパレル分野では多岐に渡ります。
生地の厚さによって異なっていたり、ボタン専用、ポケット専用などパーツごとに特化した機械があります。

yakumoの腕ミシンは元祖?

バッグは生地とはいえ、箱状となりますので、一般的なミシンでは縫いづらい場所があります。
その場合、必ず使われるのが「yakumo 腕ミシン」。業界では一般的なミシンですが、
調べてみるとそこには歴史がありました。
「yakumo」
1937年(大正12年)松江市にて中島ミシン製作所が工業用、家庭用ミシンの各種送り歯、押さえ金の製造を開始。
1944年、工業用ミシンの製造を開始。
1964年、東京重機工業(今のJUKI)と業務提携。
2006年、JUKI松江社名変更。
何と、この中島ミシンが、我々の工業用ミシンの発祥みたいなもので、JUKI松江が厚物ミシンの生産拠点です。
知りませんでした。全く。

yakumo

機械は古くともメンテナンスをすれば現役。

凄腕バッグ職人の「yakumo」ミシンは今でも現役。むしろ、片腕の様だと語っています。作業場の中にはその他、古いミシンが所狭しと鎮座しています。すべて、現在もパーツごとに使われる現役です。ミシンが不調な場合や壊れた場合には部品を
作ってでも治し使う気迫があります。。アウトドア・アトリエでは直ぐに、ミシン屋に頼むことが多いのでこの点、大いなる反省。

器用さとはワザ+道具使いのことを言う。ただ、マニュアル化できない。

器用な人のイメージの中には、腕一本で何でもやり遂げる才覚と認識していましたが、道具をいかに自分の腕のごとく使うかが
非常に重要な要素です。難しいことには、その感覚を教えることができないことです。マニュアル化できないことが今後の大きな問題点であり、中国などの最新マシンを導入した工場に負けてしまいます。

腕ミシン

結論

モノ創りの極意は「ワザ50%+道具使い50%」である。道具の比重は非常に大切で、モノ創りは器用さだけでは限界がある。
道具の使い方で、効率良く、良いモノを作ることができる。

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