Think Memo No.048 異素材の組み合わせが、再び流行るのか?
偶然にも、異素材の組み合わせのリクエストが数社からきている。やはり、流行には周期があるらしい。
数年前にも、リクエストが多い時期があった。それ以来だ。
異素材の組み合わせは難しい。
伸びる素材と、伸びない素材を縫い合わせる。どう考えても物理的に難しい。
知人のアパレル工場に聞くと、アパレルでは普通だよ。と素っ気ない返事だ。
アウトドアの分野、特にバックパックでは基本的には無い。
丈夫であることと、扱いやすいことが基本だからだ。
透明ビニールと帆布の組み合わせに挑む。
「ポケットを透明にして下さい」というリクエストを頂いた。
ファッションでは全体が透明のバックパックがある。透明のトートバッグもある。ゆえにポケット部分だけ透明があっても悪くは無い。
しかし、機能中心の製品作りのアウトドア アトリエでは、少し戸惑う。
強度は?寒さには強いの?使いやすさは?色々なことを考えてしまい、中々進まない。
ものづくりは、固定概念が怖い。
「やったことが無い」「経験が無いからできない」未経験の分野には、拒絶反応を起こすことが、ものづくりでは一番怖い。
思考が、展開しない脳みそとなってしまう。
多分、あらゆる分野、個人、仕事でも同じだろう。
とりあえずやってみる。あえてやってみる。
大きなリスクを伴わなければ、やってみることが大事だ。当たり前だが、このフレーズを忘れていた。
行動に起こせば、失敗しても得ることが多い。