Think Memo No.049 直線縫いで始まり、直線縫いで終わる。
持論だが、ミシンを使った縫製加工で直線縫いは考えているより難しい。
縫製技術を習得する場合に、直線縫いから練習を始める。これが意外に難しい。
縫製加工は直線縫いから始まり、直線縫いで終わる。
最新のマシンは分からないが、少なくとも古いミシンでは意外に直線縫いが難しいのだ。
スピードのコントロールを足元のアクセルで行うが、強く踏めば、スピードが上がる。
ゆっくり踏めば、スピードは遅い。
スピードにコントロールで、直線の正確性が決まる。
練習しか正確性をあげるワザは無い。
スポーツの乗りと同じだ。直線縫いが出来れば、殆どできる様になる。
直線縫いには、コツが詰まっている。コツのマスターには、練習しかない。バッティングで言う所の、素振りの様なものだ。
1000本ノックかも知れない。
最新マシンは、コンピューター制御。
縫製現場では、練習する時間が無い。即戦力が必要だ。極力、練習時間を減らし、戦力として使いたい。
その問題の解決は、最新マシンを使うことしかない。
しかしながら、コストが掛かる。
本日は、OEM生産で直線縫いの連続。
何度やっても、完璧な満足は得られない。ほんの少しで完璧なんだが。簡単な様で難しい直線縫い。
これは、禅僧が、坐禅を組むと同じことかも知れない。
終わりのない練習、それは直線縫い。