Think Memo No.169 新型コロナの影響で二極化に拍車。不思議な現象。

新型コロナの影響で各業界に大きな影響が出ている。不思議なことに、業績を落とす会社と忙しくなる会社があるのだ。二極化していく。不思議な現象である。

知人の縫製工場は、あまりにも忙しくオーダーストップとなった。

知人は、疲れ果てた感じでこう言った。「余りにも忙しく、少しパニック状態だ!」と。
理由を問うと、手助けのため引き受けている内にこんな状態となったと語っていた。

通常でも、かなりの仕事量のある工場だが、やはり困っている時に頼りになるからであろう。
困っているお客様を見捨てることはできないらしい。
彼の工場は、当分は仕事に困ることはない。

今後は、簡単に諦めない工場だけが生き残れる。

面倒臭く、手間がかかる仕事。反面、収益は少ない。これが日本の縫製工場の現状だ。これでは、新しいことにチャレンジが出来ない。知人の工場は、低価格で足元を見た仕事は決して受注しない。新しい技術の習得と開発に余念がない。だから生き残れる。

新型コロナは業種、業態のあり方を変えるかも知れない。

この1年でビジネスモデルの変革に拍車が掛かるだろう。業種、業態の垣根が無くなり、生き残る企業とそれ以外の二つになる。非常に厳しい時代への突入だ。

生き残る企業のコンセプトはシンプルだ。ユーザーのために諦めない。考える。これだけだ。